屋上庭園

ハンドメイドと日々のこと

ドラマチックでゴージャス!~一条ゆかり展~

f:id:atelier_toit:20181015230538j:plain


先日用事があって有給をいただいたんですが、時間が空いたので
弥生美術館へ行ってきました。

集英社デビュー50周年記念 一条ゆかり 展


乙女(含む元・乙女)のツボをついた展覧会を多く企画している弥生美術館。
東大の前にあるこじんまりとした美術館で、竹久夢二美術館を併設しています。
私は過去には水森亜土展などを見に行きました。
今回は一条ゆかり先生のデビュー50周年を記念した原画展。
一条先生、なんとデビュー50周年!なんですねぇ。

私と一条ゆかり作品


私が小さいころ喘息で病院通いの際、本や漫画を買ってもらっていたのは
以前書いた通りですが、その時に主に買ってもらってたのが有閑倶楽部です。


りぼんっ子だったのでたまにりぼんで読んでいたとはいえ初めて買ってもらった
コミックスはなぜか7巻でした。


おどろおどろしいし…何故7巻からだったのか謎ですが…(変な子供)。
それ以来一冊ずつ集めていきました。
当時はちょっと内容が大人すぎてよくわからない部分も多かったけど
主人公たちのセレブな暮らし、豪快なアクションやホラー。
そしてたまにある恋愛の話をどきどきしながら楽しんでいました。
野梨子の初恋の回と魅録の恋の回はきゅんきゅんしたなぁ。


中学生になると『女ともだち』に夢中になり、高校生の時はバイト代で
既刊を集めました。
大人になってからはコーラスを読みながらそのころちょうど出始めた
コミック文庫で古い作品を集めました。
砂の城やデザイナーを読んだのは大人になってからですが、大人になってから
読んでよかったかも。


でも一番好きな作品は何気に『星降る夜にきかせてよ』だったりします。
主人公のジュールが可愛いんだ…。


文庫版の画像しかなくて残念。表紙可愛いのに。

原画にうっとり


と、私と一条ゆかり作品について語り始めたらきりがなくなるので今回の原画展に
話を戻します。


デビュー作から順を追って原画が見られるんですが華やかで美しい絵にうっとりでした。
私は初期の作品を除き一条作品をほぼ読んでいるので「あ!これ!あの絵!」と
過去読んだコミックスの表紙など思い出したりしながら見るのも楽しかったです。
残念ながら星降る…の絵は一枚しかなく、何故か続編の「ハスキーボイスにささやいて」
の表紙絵のみだったのがしょぼんでしたが。


そして作品ひとつひとつに一条先生の想いが込められていて、そういう裏側を知るのも
新鮮でした。
砂の白のナタリーは嫌いなタイプを描いてヒットさせたらどうかという計算の元に生まれたキャラ、
正しい恋愛のススメの玲子さんと美穂ちゃんは一条先生の性格を二人に分けた、など。

仕事道具に感動


展覧会の最後に、先生の仕事道具が展示されています。
トレース台、長年使いこんだ雰囲気の色鉛筆、インクなどがあるのですが
これから行く方はぜひペンを見ていただきたいです…!
すごく使いこまれていて、使いやすいようにラバーが巻いてあったりして。
このペンでジュールや悠理が描かれたのね。と思うと感動しきりでした。


ちなみに一条先生はプライドの執筆中に緑内障になり現在はお仕事をおやすみ
されているそうです。
ゆっくり体を癒していただきたいです…。

竹久夢二美術館


弥生美術館を見たら併設の夢二美術館もぜひ。
美人画から可愛いデザイン小物まで、当時女子のハートをわしづかみにしていた
竹久夢二の作品をじっくり見ることができます。
夢二ったら女泣かせだったのね…!などと夢二のミューズたちについて
知ることもできますよ。

f:id:atelier_toit:20181015230544j:plain
フォトスポットがありましたが一人なのでポスターのみ。

f:id:atelier_toit:20181015230550j:plain

横には黒猫もいます。

カフェ「港や」


今回はミュージアムショップで竹久夢二デザインのマステを購入しました♡
マステ何個持ってんの、と自分ツッコミしつつもモダンで可愛いデザインに
あらがえませんでした。

f:id:atelier_toit:20181016213459j:plain


そして美術館を後にしたらやっぱり最後は『港や』でお茶。


f:id:atelier_toit:20181015230532j:plain


美術館の左側にあるのが港やです。
夢二がしていた絵草紙屋の名前から取っているとか。


今は一条ゆかり展にちなんで、有閑倶楽部の悠理と万作パパ、
猫のタマとフクのイラストが描かれているカフェラテが
メニューにありました。


が、私は普通に夢二ブレンドとガトーショコラを注文。

f:id:atelier_toit:20181015230557j:plain


純喫茶といった雰囲気の中でのんびりお茶できて、久々にゆっくりできた
気がしました。


ちなみに一条ゆかり展、会期は12月24日までです。
今確認したら一条ゆかり先生のトークショーがあるみたいですね。
応募してみようかな…!